2010年11月29日月曜日

奥田正美先生

自分の尊敬する奥田染工場の奥田正美先生が、
11/20(土)に68歳で亡くなった。

奥田先生の死は、自分の中で簡単な言葉では表現できないことだった。
けれど奥田先生への感謝の気持ちはきちんと残しておかなければいけないと思ってこのブログを書くことにした。


展示会前の10月の頭に工場をお借りしてプリントをしに行っていた時は
体調はかなり悪そうだったけど、自分が工場に行っていた3日間は毎日顔を出されていた。
後から聞いた話ではその10日後くらいに入院されたとのことだった。

自分の展示会も無事に終わった後に奥田先生の体調が相当悪いと連絡をもらい、その翌日にお見舞いに伺った。
予想以上に状態は悪くて話が出来る状態ではなく、とてもショックだった。

お見舞いに伺った5日後に亡くなった。

泣いた。
久しぶりにむせび泣いた。
連絡を受けた時に渋谷に居たが涙がとまらなくなり、どうやって自宅に帰ったのかあまり覚えていない。

亡くなった翌日にご自宅で対面。
あまりに穏やかすぎる表情は眠っている様だった。
いつもの様に笑顔で話しかけてくれそうだった。

お通夜、告別式のお手伝いをさせてもらった。
お通夜の夜は奥田先生にお世話になった若いメンバーで朝まで寝ずの番。
皆で酒を飲みながら尽きる事のない奥田先生との思い出話。
奥田先生からの最後の贈り物、新たな素敵な仲間達との出会い。
最後の最後までお世話になりっぱなし。

奥田先生との別れを惜しむ様に夜中は雨が降っていたが、
朝になったらとても気持ちの良い快晴。
やっぱり奥田先生には晴れが似合う。

最後の別れの時、やはりまた涙が溢れた。
いっぱいの御礼をした。


奥田先生には本当にお世話になった。
感謝の言葉を言い表すことは出来ない程。

学生時代、研究室で働いていた時、その後「JUBILEE」を始めて現在に至るまで。
ほんと助けてもらった。
恩人。

いつも色々なことを見抜かれていた。
やさしい笑顔の中に時に厳しさが有り、そして最高の思いやりがあった。
あたたかみのあるあの素敵な笑顔を一生忘れることはないと思う。
いや絶対に忘れない。


奥田先生、

出会えたことに本当に感謝しています。
教えて頂いたことを大切にしていきます。

ありがとうございました。
安らかにお眠り下さい。


2010.11
シミズダニヤスノブ

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